わんことのドライブを楽しむテクニック…車酔いを避けるノウハウや便利グッズ
2021/11/08 00:00

(写真はイメージ/著者提供)
わんこと暮らす楽しみのひとつが、一緒にお出かけすること。近所のお散歩もいいけれど、たまには車でちょっと遠くまで出かけてみたいですよね。
そのためには、車の乗り降りや休憩中の注意点など、知っておきたいことがたくさん。ここでは、わんことのドライブをより安全・快適に楽しむためのノウハウを解説します。
わんこは車のどこに乗せる? 乗り降りの注意点も

(シートカバーを装着/著者提供)
わんことのドライブで何よりも大事なことは、安全で快適であること。そのためには、車のどこにどうやって乗せるかがポイントとなってきます。乗せる場所や使うアイテムはさまざま。わんこの大きさや性格、同乗する家族の人数などによっても変わりますが、
一般的には
・後部座席や助手席でベッドやドライブボックスの上に乗せる
・ラゲッジスペースにクレートやケージを置いてその中に乗せる
・運転席以外の人が抱っこする
・後部座席や助手席の足元に乗せる
などのスタイルが多いようです。
シートの上にそのまま座らせると、わんこは車の揺れや傾きに合わせてバランスを取ることで疲れてしまいます。クレートやケージ、ドライブボックスやフチのあるベッドなど、周囲を囲むものがあると体勢をキープしやすく、車酔いの防止にもつながります。
安全性においては、クレートやケージに入れて固定するのが最適といわれますが、飼い主の近くにいることで安心するわんこには、シートベルトを固定できるドライブボックスやドライブハーネスのほうが精神的に良いこともあるでしょう。
また、座席の足元は、座席の上よりも車の振動が伝わりやすく、わんこが酔いやすくなることもあるので、できれば避けたいもの。どのスタイルで乗せるにしても、わんこが勝手に運転席に移動できないような工夫が必要です。
後部座席には、上の写真のようなシートカバーを装着するのがお薦め。後部座席と運転席の間にシートカバーの壁ができることで移動しづらくなり、後部座席の足元への落下も防げます。また、シートにわんこの抜け毛が付くのを防ぐ効果もあります。
乗り降りのときは、わんこの足腰への負担を軽減するため、抱っこで乗せる・降ろすのが基本。特に降ろすときは、そのまま逃げ出さないように注意しましょう。
わんこの車酔いを防いで快適ドライブ
わんこは元々の体質によって車酔いしやすいタイプも。ただし、慣れや成長によって改善することもあるので、酔う原因をできるだけ避けつつ、徐々に慣らしていきましょう。
・近所の楽しい行き先から
病院に行くときしか車に乗らないでいると、車にまでネガティブなイメージを持ってしまうわんこも。車に乗ったら楽しいことがあると思ってもらえるよう、楽しい公園などをたくさん探しましょう。
・直前に食べさせないこと
車に乗せる直前にはごはんやおやつを食べさせないこと。お腹の中に食べ物が残っていると酔いやすくなるため、食後3時間以上は間をあけるといいでしょう。
・エコドライブを心がけて
急発進や急ブレーキを避けるエコドライブは、車酔いの防止にもつながります。低燃費で安全、快適なドライブを心がけましょう。
・換気は窓を小さく開けて
ときどき換気をするのもいいですが、走行中はわんこの顔や手が外に出ないよう、窓は小さく開けましょう。飛び出しが心配なわんこには、ドライブハーネスもお薦め。
このような点に注意しながらドライブの時間を徐々に延ばしていきましょう。
SA・PAを上手に利用してリフレッシュ

(写真はイメージ/著者提供)
車に慣れてきて、1時間くらい乗っていられるようになったら、高速道路を利用した長距離のドライブにチャレンジしてみてもいいでしょう。
高速道路を運転するドライバーは、2時間に1回、10分以上の休憩を取るのがいいと言われていますが、わんこが高速道路に慣れるまでは、もっとこまめに休憩を取りたいもの。外に出て新鮮な空気を取り入れ、体を動かすことでリフレッシュさせることが大切です。
わんこもトイレ休憩が必要ですが、わんこのトイレは決まったところがないことが多いため、排泄をしたら水をかける、排泄物を拾うのが基本。これはドライブに限らず、普段のお散歩にも必要なマナーですね。
高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(以下、SA・PA)の中には、ドッグランが併設されているところもあり、わんこが自由にのびのびと走り回れます。
ドッグランの有無はカーナビにマークで表示されるケースがほとんどで、高速道路の管理会社のウェブサイトでもチェックすることができます。事前に利用する区間のSA・PA情報を調べておくと、休憩場所の計画を立てやすくなります。
また、ほかのわんこや人混みが苦手なわんこなどは、ドッグランの有無にかかわらず、規模が小さめのPAを利用したほうがいいケースも。ドッグランがなくても、SA・PAは自然豊かな場所にあることが多く、お散歩を楽しめるところがたくさんあります。
基本的にSA・PAの建物内にはわんこは入れないため、施設内のショップやトイレを利用するときは、人間が交替で入るか、車内で短時間だけわんこに待ってもらう必要があります。ただし、フードエリアにはテラス席があるところも多いので、周囲に配慮すれば、わんこも一緒に食事ができて安心。そして、数はとても少ないですが、店内もわんこOKという飲食店もあるのでチェックしてみてください。
わんことのドライブにあるといいモノ

(マナーバッグを捨てられる専用ゴミ箱/著者提供)
わんことのドライブに必要なのは、冒頭で解説したわんこの居場所(クレート、ケージ、ボックス、ベッドなど)の他、いつものお散歩グッズ(排泄後にかけるマナーウォーター、排泄物を入れるマナーバッグ)が基本。
ドッグランを併設したSA・PAには、マナーバッグを捨てられる専用ゴミ箱を設置しているところも多いので、見つけたときは利用できるのですが、見つかるまでの間、車内にニオイが充満するのはつらいもの。
そこで用意しておきたいのが、車の外に排泄物を仮置きできるグッズ。たとえば、中に排泄物を入れて強力マグネットで車体に貼り付ける専用ケースなどもあります。また、ニオイが漏れにくいポリ袋もあり、車内に仮置きしてもニオイが充満するのを防げます。
その他にも、わんこが嘔吐したときの処理をするためのタオルやポリ袋があると安心。トイレが心配なわんこには、マナーベルトやマナーパンツを履かせるのもいいでしょう。
ドライブに慣れてお出かけを楽しみましょう

(写真はイメージ/著者提供)
ドライブで気をつけたいこと、あると便利なモノなどは、わんこや飼い主によって変わることもあります。近距離のドライブを繰り返すうちに分かってくるので、少しずつ慣らしていきましょう。
ドライブに慣れると、日帰りのお出かけだけでなく、泊まりの旅行も楽しめるようになります。安全・快適なドライブを心がけて、わんことのお出かけを楽しみましょう。