ペットフードの選び方、使用目的とライフステージ別分類をチェック

2021/11/16 00:00

(画像=GettyImagesより)

 犬や猫に必要な栄養を一番手軽に与えるのに便利なのが、市販されているペットフードです。ペットフード公正競争規約に基づきパッケージに記載されている使用目的やライフステージ別の分類を正しく理解し、ペットの成長段階や健康状態に合ったペットフードを選べるようにしておきましょう。

使用目的による分類

・総合栄養食
主食として与えることができます。新鮮な水と一緒に与えることで犬や猫の健康を維持できる栄養をバランスよく整えています。

・療法食
総合栄養食とは異なり、病気の治療内容に合わせてフードの栄養成分を調整しています。治療を補助する目的で与えます。使用は獣医師の指導の下で行われます。

・間食(おやつ、スナック)
ジャーキー、乾燥野菜類、肉・魚・果物などを液状にしたジェル状おやつ、オーラルケアに役立つガム類、ボーロ、ビスケットなど。おやつやしつけのごほうびなどペットとのコミュニケーションの手段として与えるため、ペットが欲しがるままに与えて必要な栄養バランスが損なわれないように1日に与えてよい量や回数が記載されています。

・その他の目的食
製品のパッケージには、副食、一般食(おかずタイプ)、栄養補完食などと記載されています。嗜好性が高く、食欲増進などを目的とした缶詰やレトルトフード、栄養補給のサプリメント、特定の栄養成分の補給を目的としたものがあります。

ライフステージによる分類 

 犬や猫も成長段階に応じて、必要なエネルギー量や栄養素のバランスは変化します。ライフステージに合った栄養を与えるポイントは、総合栄養食のパッケージに表示された哺乳期、離乳期、成長期などの成長段階の表示をチェックすることです。人よりも成長が早い犬や猫のライフステージとステージ別に与えるフードの確認をしておきましょう。

・哺乳期
生後30日程度。母乳が飲めないときは、犬または猫専用のミルクを与えます。

・離乳期
生後20~60日程度。やわらかくしたフードを少しずつ与えます。

・成長期
生後50日~。小型犬では10カ月ぐらい、中型犬と猫では1年ぐらい、大型犬では1年半ぐらいの期間を指します。いわゆる子犬や子猫の時期です。動物性たんぱく質が豊富な成長期用フードを与えます。

・成犬、成猫期
成長期を終えてから7年間程度の時期。ただ、大型犬の場合は成長期を終えてから5年間程度の時期を指します。必要な栄養素がバランスよく含まれたフードを与えます。

・中高齢期
約8~10歳以降の時期。ただ、大型犬の場合は6~7歳以降の時期。消費するエネルギー量が減るため低エネルギー量のフードに切り替えます。

・全成長段階
すべての成長段階を満たすペットフードは全成長段階と表示されます。多頭飼いの飼い主にニーズがあります。

 ライフステージによる分類をチェックすることで、成長段階に合ったフードを与えることができます。ただ、ある年齢になったからといって、急にその年齢のフードに切り替えてしまうと、食べ慣れていないという理由から、嘔吐や下痢をすることもあります。フードを変えるときは、犬や猫の状態を見ながら新しいフードの割合を徐々に増やしていき、1~2週間と時間をかけて切り替えるとよいでしょう。

参考:環境省、「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」

文=いぬねこプラス編集部

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