ブルドッグとキャバリエの繁殖が禁止に=ノルウェー

2022/02/06 10:00

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GettyImages

 北欧ノルウェーでブルドッグとキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの2種の繁殖が禁止されました。過剰交配によってもたらされる犬の健康上の問題が「残酷」と裁判所に判断されたためです。

歴史的勝利

2018年、ノルウェー動物保護協会(NSPA)は、「動物福祉法」に違反しているとして同国のケネルクラブとブルドッグおよびキャバリアのブリーディング・クラブ、両犬種のブリーダー6人などをオスロ市の地方裁判所に提訴し、5回の審理を経て、遂に訴えが認められました。

「これは何よりもまず私たちの犬たち、そして私たちNSPAの勝利です。国際的にも注目される歴史的な判決です。」(NSPA代表で獣医師のエアシャイルド・ロールドセットさん)

ブルドッグとキャバリアが抱える健康問題

 ブルドッグはイギリスの国犬ともされる有名人気種ですが、人間による交配により健康上の問題を多く抱えています。その特徴的な顔のシワは非常に愛くるしいですが、皮膚炎にならないようしわの間を清潔に保つことが必要です。また、鼻が短いため、体温調節が苦手であり、いびきやよだれが多く、涼しい場所で飼わなければならないとされています。短頭種であることから、呼吸器系の疾患や目の怪我が多く、後頭部に激しい衝撃を加えられると眼球が飛び出してしまうケースもあり、グリオーマと呼ばれる脳腫瘍にもなりやすいといいます。寿命も8〜10歳と言われており、中型犬の平均寿命(13〜14歳)よりも短いです。

 キャバリアは遺伝的に心臓疾患にかかりやすいと言われており、心臓で血液が逆流してしまう僧帽弁閉鎖不全症を発症しやすいことで知られています。他にも、股関節形成不全、難聴、短頭種気道症候群、外耳炎などにかかりやすいと言われています。

 ブルドッグやキャバリアに他の犬種にはない独特の愛嬌があることは否定できませんが、人間の手によって交配されたために多くの健康問題を抱えてしまった犬を繁殖し続ける理由にはならないはずです。日本でもブルドッグやキャバリアに限らず過剰な交配によって生み出された犬のブリーディングが禁止される日が必ず来ることでしょう。

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文=いぬねこプラス編集部

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