難病を抱える「世界で最も悲しい猫」

2022/02/09 18:00

難病を抱える「世界で最も悲しい猫」の画像1

GettyImages

世界で最も悲しい猫

 「世界で最も悲しい猫」と呼ばれる猫ちゃんが話題になっています。

 ブラジル・サンパウロに住む5歳のスシちゃんは、「エーラス・ダンロス症候群」という珍しい遺伝子疾患のため、皮膚が緩く敏感になっており、垂れ下がった悲しげな表情をしています。

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 子猫の頃に路上で保護されたスシちゃんは、2016年にラリッサ・ヤマグチさんに引き取られました。当時はエーラス・ダンロス症候群であることはわからず、ラリッサさんはここ4年間、スシちゃんの皮膚が乾燥し、痒みを伴っており、垂れ下がってきていることを獣医に相談してきたそうです。エーラス・ダンロス症候群であることが分かったのはつい昨年のことだといいます。

「スシがエーラス・ダンロス症候群だとわかるまでに4年かかりました。私は約12万円を費やし、多くの異なる薬を使用しましたが、何の効果もありませんでした。ネットで同じような猫を見つけた後、猫の皮膚科医を見つけたのですが、彼女にとってもかなりのショックだったようです。彼女はスシのような猫を最後に見たのは10年以上前だと言っていました。」(ラリッサさん)

 
 
 
 
 
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エーラス・ダンロス症候群とは?

 エーラス・ダンロス症候群は20世紀初頭にヒトで初めて見つかりました。皮膚に症状が現れる古典型では、皮膚の過伸展性、脆弱性が見られ、他にも脱臼しやすい関節型や動脈病変・臓器破裂などを起こしやすい血管型などがあり、患者は5000人に1人だと言われています。動物では、ヒツジ、ウシ、ミンク、イヌ、ネコで症例があり、特に犬や猫では、「伸縮性」のある皮膚として病状が現れる傾向があるといいます。痒い皮膚を引っ掻いてしまうことで深刻な感染症になる恐れがありますが、現在のところ有効な治療法は発見されていません。

 難病を抱えているスシちゃんの見た目をそうとは知らずからかう人が後を絶たないとラリッサさんは言います。同情だけでなく、怖がる人もいるそうです。そうした状況のなか、ラリッサさんはエーラス・ダンロス症候群の正しい知識を広めるため、スシちゃんのインスタグラムで情報を発信しています。この病気はスシちゃんにとって非常に辛いことであることは間違いありませんが、優しい飼い主さんのもとで十分なケアを受け、多くの愛情を注がれていることは喜ばしいことです。世界で最も悲しい猫ではなく、世界で最も幸せな猫になって欲しいですね。

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