犬と一緒に寝るのは悪いことなのか?

2022/02/17 18:00

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 愛犬とともにベッドや布団で寝る飼い主さんは少なくないでしょう。わんちゃんが近くにいてくれることで安心して眠れるという人もいますが、実際のところわんちゃんと一緒に寝ることが睡眠の質に影響を与えているのでしょうか?

 英紙「The Independent」(2021年11月21日付)によると、ペットを持つ約半数の人がペットをベッドで寝かせていると推定されているそうですが、一方でペットの添い寝の影響についての研究は限られているそうです。少ない研究の中から参考になりそうなのが、2015年に米メイヨー・クリニックが行った1つの小規模研究です。

Is sleeping with your dog in the bed bad?(The Independent)

 40人の成人を対象とした研究では、犬を寝室に置いたりベッドに入れたりすることが、睡眠の質に与える影響を測るため、ベッドに入ってから実際に何分寝たかを比較する「睡眠効率」を被験者と犬で測定しました。

The Effect of Dogs on Human Sleep in the Home Sleep Environment

 理想的な睡眠効率はベッドに入っている時間のうち85%は眠っていることだとされています。上記の研究では、犬が寝室にいる場合の睡眠効率は83%と理想に近く、また犬がベッドに入っている場合の睡眠効率は80%でした。この差は統計的に有意でしたが、犬と一緒に寝る人は、同じ部屋で犬を寝かせている人に比べて、約14分の睡眠時間を失ったことにしかなりません。

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 一方、犬の睡眠効率は場所に影響されなかったとのことです。興味深いことに、犬は平均して2分間夜中に遊んでいることがわかりました。

 犬の認知研究の第一人者である米バーナード大学のアレクサンドラ・ホロウィッツ教授は、「犬が人間と一緒のベッドで寝ることを一度経験すると、その習慣を直すのは難しい」と言います。人間にとって居心地の良いベッドはペットにとっても居心地が良いようです。しかし、そのことが問題になるのは一緒に寝ている飼い主に苦痛がある場合だけだと言います。犬のせいで眠れない人がいたら、犬にとって居心地の良い場所を探してあげてほしいとのことです。

 一緒のベッドで寝ることで犬の行動に問題が生じることを懸念する飼い主もいますが、そのことを示す証拠はなく、むしろペットとの絆が深まる行為だそうです。

「(犬とベッドで寝るべきではないという主張は、)犬は家の中で一番良い場所から隔離されるべきだという考えから来ていると思います。犬に対する優位性を保たなければならないという意識があるのです。馬鹿げた話に聞こえますよね、というのも実際に馬鹿げていますから。」(ホロウィッツ教授)

 わんちゃんが大きくなり、ベッドが手狭になった場合にはより大きなベッドが必要になるかもしれませんが、わんちゃんが一緒のベッドで眠ることを望んでいるならば、それはわんちゃんにとっても飼い主さんにとっても良いことのようです。

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文=いぬねこプラス編集部

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