2・22「猫の日」に考えたい飼い主のいない猫のこと

2022/02/22 10:00

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 2022年2月22日は、2が6つも並ぶ「スーパー猫の日」。鎌倉時代の1222年2月22日以来の特別な日になっています。今年の猫による経済効果は2兆円とも試算されていますが、肝心の猫たちにその恩恵は及んでいるのでしょうか?

 野良猫のTNR(Trap/捕獲し、 Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す)を実施している「公益財団法人どうぶつ基金」は、「全国から殺到する無料不妊手術の要請に対して資金不足は深刻」(2021年10月19日付)だと訴えています。どうぶつ基金の令和2年度の受取寄付金額は約3億3千万円ですが、2兆円規模の「ネコノミクス」効果が及んでいるとは言い難いでしょう。

 猫の日のお祝いムードの裏で都内の保護猫ボランティアは、猫の日に公園に住み着いた猫の捕獲に行くと話してくれました。翌日23日の建国記念日には捕獲した猫を去勢・避妊するため病院に連れて行くので祝日も返上です。もちろんボランティアですから無償での活動です。

 不妊手術をすることで際限のない猫の繁殖が抑えられ、不幸な猫も減ります。殺処分される猫が激減しているのも多くはこうしたボランティアの地道な努力の賜物です。

 全国の保護猫ボランティアは猫の日はもちろん、祝日や休日を返上して、日々活動してくれています。ネコノミクスが少しでも猫たちのためになるとしたら、そうした活動への支援を置いて他にないでしょう。

 寄付やボランティアはハードルが高い……そんな方は例えば、3月19日と20日に千代田区役所1階で開催される「ちよだ猫まつり」に参加してみるのはいかがでしょうか?「ちよだ猫まつり」は、ちよだニャンとなる会と千代田区が共同で開催し、その収益は飼い主のいない猫の医療費などに活用されます。もともと2月19日と20日に開催予定だったものの、オミクロン株感染急拡大の影響を受け延期になったので、まだ間に合います。

 ちなみに3月22日(さくらニャンニャン)は「さくら猫の日」です。不妊手術を終えた猫の耳先を、目印としてさくらの花びらの様にカットした「さくらねこ」にちなんで、どうぶつ基金が制定し日本記念日協会に登録されています。猫の日だけでなく、さくら猫の日にも注目してみてください。

ちよだ猫まつり2022

文=いぬねこプラス編集部

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