ウクライナの動物シェルターが深刻な危機 支援方法は?

2022/03/02 10:00

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 24日にロシアによるウクライナ侵攻が開始してから、子ども14人を含む350人以上の民間人が死亡し、50万人以上が国外に避難しました。ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、スロバキアなどの周辺国は獣医の書類なしでペット同伴での入国を認めていますが、国内の動物保護シェルターや猫カフェといった多数の動物を抱えている人々は国内に残る決断をしました。

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 ウクライナの動物保護施設では、ロシアの侵攻に伴う供給問題で、動物たちへの食料が枯渇する恐れがあります。キエフにある犬猫保護施設「Happy Paw」のナスティア・アボリシェワさんは、「避難所には数日分の食料と買い物のための資金があります。しかし必要なものを命がけで届けようとする人はいません」と苦しい状況をNewsweek誌(2月25日付)に話しています。

 現在も「Happy Paw」のフェイスブックページは頻繁に更新されており、地元住民やボランティアが水を運んでくれたり、避難所で必要な食料を備蓄してくれていると伝えています。また5トンもの肉を寄付してくれた人もいるとのことです。ただそれでも水不足が深刻だとも書かれており、ギリギリの状況が続いているようです。

Happy Pawへの支援はこちら

首都キエフで動物保護施設「rifugio italia kj2」を10年以上運営してきたイタリア出身のアンドレア・チステルニーノさんは、「動物たちを見捨てるくらいなら死んだ方がまし」と英紙「The Independent」に話し、保護している400匹の動物たちとともに残る決断をしました。イタリアメディアは25日以降アンドレアさんのフェイスブックの更新が途絶えており、シェルターが孤絶してしまっている恐れがあると報じています。

 ウクライナのリヴィウで猫カフェ「Cat Cafe Lviv」を経営するセルヒ・オリニックさんも20匹の猫たちとともに国内に残ることを決意しました。ロシア軍が侵攻するさなか、毎日9:00から21:00まで営業を続行し、猫と触れ合うことができる安全な空間を提供し続けると話します。空襲警報の際には地下室に客と猫とともに避難し、やり過ごしているそうです。売り上げの20%をウクライナ軍に寄付するとともに、Paypalで世界中から支援を募っており、その50%をウクライナ軍に寄付しているといいます。

Cat Cafe Lvivのフェイスブックページ

私たちにできる支援は?

 道路の封鎖やインフラが機能していないため、物資が供給できないことが、どのシェルターでも大きな問題となっているようです。とはいえ、遠く離れた私たちにできる支援はそう多くありません。ウクライナの保護動物のための寄付を募っている団体の一部を紹介します。

UAnimals
ウクライナの動物愛護団体。現在も全国14のシェルター、動物園、サーカス動物の支援を行なっています。寄付は、こちらから。

Sirius
2000年に設立されたウクライナ最大の動物保護施設。フェイスブックページでは、現時点で電気と水がなく、食料も水曜日までしかないと状況を伝えています。寄付はこちらから。

国際動物福祉基金(IFAW)
800頭の犬を保護しているドネツクのShelter Pif、350頭の犬を保護しているゴルロフカのThe Holivka Shelterへの緊急支援を募っています。寄付はこちらから。

参考URL()(

文=いぬねこプラス編集部

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