飼い犬の75%がうつ病・不安症を抱えていると判明=英研究

2022/03/11 11:45

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GettyImages

 感情表現が豊かなワンちゃんは、愛情や喜びなどポジティブな面が強調されがちですが、人間と同じくストレスが溜まると精神的な不調を訴えることもあります。この度、飼い犬の実に4分の3が精神的な問題を抱えるという衝撃的な調査結果が発表されました。

 英「iNews」(3月10日付)によると、イギリスの慈善団体「Guide Dogs」が1000人の犬の飼い主を対象に行った調査から、同国の880万頭の犬のうち約75パーセントがうつ病や不安症の症状を示している可能性があることがわかったといいます。

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 専門家によると、パンデミック後に飼い主が仕事に復帰することで、子犬は人間と一緒に過ごす時間が大幅に減るため、こうした問題が急増すると予測しています。Guide Dogsの最高科学責任者であるヘレン・ホワイトサイド博士は、「犬は1日に1、2回の散歩で満足すると考えるのは時代遅れです」と説明します。「さまざまな精神的刺激がないと、犬は不安や欲求不満といった行動上の問題を起こし始める」というのです。

 Guide Dogsが指摘する最も一般的な犬のうつ病の症状は、食欲不振(36%)、破壊的行動(32%)、活動量の低下(31%)です。

うつ病予防にゲームや散歩

 うつ病を予防するために効果的な活動に、食べ物を使ったゲームがあるといいます。カップの下におやつを隠し、おやつを移動させ、犬が正しいカップを選んだらおやつをあげるというゲームです。

 また、「スニファリ」という散歩の仕方も有効だそうです。これは、犬のペースに合わせて散歩をし、犬がどこでも好きなところに立ち止まって気が済むまで匂いをかがせてあげる散歩です。

 他にも、飼い主と愛犬が一緒になって遊ぶようなアクティビティをしたり、障害物コースを走らせたり、匂いのするおやつを探させたりするなど、創意工夫をしながら犬の精神を刺激することが重要とのことです。

 犬を飼うことで人間のストレスが軽減されるといわれていますが、人間だけでなく、ワンちゃんの心の健康にも気遣ってあげたいですね。

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文=いぬねこプラス編集部

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