犬はどんな夢を見ているの？　人との類似点や注意したいこと

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　犬も人間と同じように夢を見ているのでしょうか？　眠っているワンちゃんがピクピクと足やまぶたを動かしているのを目にし、「夢でも見てるのかな？」と思ったことがある飼い主さんも多いはずです。米誌「Newsweek」オンライン版（３月21日付）が、犬の夢について紹介しています。

　犬の心理学を扱った『Wag: The Science of Making Your Dog Happy』の著者である心理学者のザジー・トッド博士はこう話します。

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「人間の場合、ほとんどの夢はレム睡眠中に見ますが、おそらく犬も同じでしょう。レム睡眠中は、筋肉が麻痺して動けなくなります。60年代にフランスのミシェル・ジュベという科学者が、その麻痺を止めるために猫の脳の一部を切除したらどうなるかという実験をしました。すると、睡眠中の猫はまるでネズミを追いかけて捕まえるかのような行動を見せました。ということは、犬は日常生活で起こることを夢に見るのだろうと推測できます」（トッド博士）

　「もちろん実際にはわからない」と前置きして、「散歩に行ったり、ボールで遊んだりなど、私たちの夢を見ているのかもしれません」とトッド博士は付け加えました。

　また、犬と人間の脳は構造的な違いが多いですが、こと睡眠に関しては似ている点があるといいます。2020年にアメリカ国立医学図書館（NLM）で公開された研究では、犬と人間は睡眠サイクルにおける脳の電気信号が類似していることがわかっているそうです。

　こうした研究から犬が夢を見ていると信じる科学者は多いといいます。ところで、犬が飼い主との楽しい思い出を夢見ているなら微笑ましいことですが、犬の夢が人間と似ているとすれば悪夢も見ることがあるでしょう。なんだか睡眠中に苦しそうなワンちゃんを見たら、心配になって起こしてしまいそうなところですが、犬の行動とトレーニングの専門家であるファンナ・イースター氏は、「行動学の観点からは、犬が寝ているときに何が起こっているのか正確には分かりませんが、起こすのは控えましょう」と注意しています。突然起こすことで驚いて、怖がってしまう犬もいるといいます。

　かわいいワンちゃんの寝姿には誰しも癒されるものです。彼らが良い夢を見てくれることを願いたいですね。

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文＝いぬねこプラス編集部