300万円で愛猫のクローンを作成した女性「十分に価値があった」

2022/04/11 20:00

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GettyImages

 クローン技術の進歩により、亡くなったペットのクローンを作ることが容易になりました。愛するペットともう一度会えるなら、数百万円以上の費用がかかっても、クローンを作りたいと考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。

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猫のクローンは約300万円

 英紙「The Independent」(4月7日付)などによると、「ソウルメイトだった」と話す愛猫のチャイを亡くした、米テキサス州に住むケリー・アンダーソンさんは、2万5千ドル(約300万円)を費やし、愛猫のクローンを作ったといいます。

 チャイのクローンを作成したのは犬、猫、馬のクローン作成サービスで有名な「ViaGen」社です。現在、同社は犬のクローン作成を5万ドル(約620万円)、猫を3万5千ドル(約440万円)で請け負っています。猫の方が繁殖期間が長いため犬に比べて低額になっているそうです。

 クローン作成にはまずオリジナルのペットの皮膚からDNAサンプルを採取します。インキュベーターで十分に細胞が増殖したら、ドナー動物から採取した卵子にそれを注入し、クローン杯を作ります。そのクローン胚を代理母である動物に移植することでクローン胎児が成長していきます。

 ドナー動物から採取された卵子からはドナー動物のDNAが除去されているので、オリジナル動物の純粋なクローンが生まれることになります。

クローンはオリジナルの代わりになるのか?

 現在、ベルと名付けられたチャイのクローン猫と暮らすケリーさんは「ベルはベルであり、チャイになることは望んでいなかった」と話します。費用については「2万5000ドルは確かに大金だけど、人々はそれを毎日車に使ったり、それ以上使ったりしているのに、誰もそれについて何も言わない」と、決して高額な費用ではないとのことです。

 最初の動機はどうであれ、現在ケリーさんはベルをチャイのクローンとしてではなく、チャイのDNAを受けついだ異なる個体として接しているのは素晴らしいことでしょう。ただ、ペットのクローンについては今後倫理的な問題も含めて広く議論されていく必要がありそうです。

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文=いぬねこプラス編集部

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