高倉良生都議が描く保護重視の「新しい動物愛護センター」とは?
2022/05/29 11:00
――新たな施設にお金をかけるよりも既存のボランティア団体へ支援を行うべきではないでしょうか?
(高倉) 都として民間の団体への支援は弱いことは確かです。一生懸命やっている団体とは連携して取り組むことが重要だと思っています。議会の方でも、民間団体への支援をすべきだと意見しています。
ただ取り組みは多い方が良いと思っていますので、新たな保護施設も選択肢の1つになれば良いと考えています。
――なぜ行政は動物愛護に積極的ではないのでしょうか?
(高倉) 根底に犬猫を命あるものとして見ていないことがあると思います。モノとして見ている。動物虐待の厳罰化がされてきていますけども、まだまだこれからですね。
あと、やはりボランティアの方は動物保護のノウハウがありますけど、役所にはノウハウがありませんし、“面倒な仕事”だと思ってしまっている。熱心な担当者なら進むんですが、これがなかなか難しい。
区によっても動物愛護に熱心な区とそうでもない区が混在していますので、東京都全体のレベルアップとしても都として動物愛護に取り組んでいければと思っています。
――今後のご活動について教えてください。
(高倉都議) 動物虐待は1つの大きな問題だと考えています。取り締まることができるのは行政か警察しかありません。
また、高齢化と動物保護についても関心を持っています。保護動物を引き受けていて、自分の犬猫とも一緒に入居できる特別養護老人ホームを視察したのですが、大変素晴らしかったです。
あと、東京に生息するツキノワグマの保全です。山から出てきてしまったクマが殺処分されることを防ぐためにさまざまな提案を議会でしています。
――ありがとうございました。
犬猫はもちろんのこと、クマも含めたさまざまな動物との共生が東京都で実現することを願いたい。