杏、病死した愛犬への投薬をやめた理由 「“死ねない薬”でもある」

2022/06/02 19:00

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杏のYouTubeチャンネル(杏/anne TOKYO)より

 俳優の杏が文芸雑誌「波」6月号(新潮社)及び、本の総合情報サイト「Book Bang」の6月1日公開の記事で、2022年3月末に天国へ旅立った柴犬の愛犬「ヤマト」への思いを綴っています。

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 ヤマトと杏の出会いはペットショップ。<子犬の時期を過ぎ、明らかに売れ残っていた>ヤマトが頭から離れず、悩んだ末に一緒に暮らそうと決めたそうです。食いしん坊で人懐っこいヤマトは、家族みんなに愛されていました。

<料理中はキッチンにいすわり、ひたすらにおこぼれやつまみ食いのチャンスを待つ>
<2階で寝ていても、冷蔵庫を開ける音、ガスのつまみを捻る音、箸と皿が触れる音が聞こえるとすぐにすっ飛んできた>
<夜、子供たちが寝た後はベタベタに甘えてくる。雷の時は子供を押しのけて膝に乗ってくる>

 しかし、今年2月半ば、そんなヤマトに異変が。その日、仕事で朝早くから出かけていた杏は、友人に子どもたちとヤマトのお世話を頼んでいたそうです。すると友人から、ヤマトに元気がなく、自分のご飯も食べないとの連絡があったそう。

 動物病院で検査をした結果、ヤマトは健康な白血球が一つもない状態で、病名は「白血病」だったといいます。犬や猫の急性白血病は、1週間から数カ月で死に至るのがほとんどです。

 病気発覚後、ヤマトは投薬や酸素室、輸血などの治療を受けながら、さまざまな変化をみせていたそう。

<血液が足りておらず、常に貧血で、動けばすぐに息が上がってしまうため、なるべく安静に、という指示が出た>
<前脚をテーブルにかけては「ヤーマート!」とたしなめられるいつものコントは病気になってからも続いたが、それは「獲物を狙う」のではなく、「こうすれば皆がいつものヤマトだと安心してくれるかな」という彼なりのパフォーマンスに変わったようだった>

 ヤマトは日に日に弱っていき、獣医から「楽にしてあげる選択肢も考えた方が良い」と言われたという杏。亡くなる数日前はほとんど歩けない状態で、ご飯はもちろん、薬も飲めなくなってしまったそう。そして、<もはや今のヤマトにとっては「死ねない薬」でもあるのかもしれない>と考え、無理に投薬することはやめたといいます。

 病がわかってから1カ月と10日後、ヤマトは亡くなりました。

 杏はそのときの思いを<悲しみの涙は波のように寄せては返すが、同時にホッとしている自分もいる。いつ逝ってしまうだろう、という不安も、ヤマトの苦痛も去った>と綴りつつ、ヤマトへの愛あふれるメッセージで締めくくっています。

<ずっとずっと私といてくれてありがとう>
<あなたのいない人生は考えられなかった>

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 杏のヤマトに対する深い愛情や信頼が伝わってくる「ヤマト記」。愛犬家の方なら、きっと涙なしでは読めないことでしょう。

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文=いぬねこプラス編集部

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