年間約70匹譲渡の保護猫カフェ「CAT’S INN TOKYO」を取材=板橋区
2022/06/04 17:00

(C)いぬねこプラス
東京都板橋区小豆沢にある里親募集型保護猫カフェ「CAT’S INN TOKYO」にお邪魔しました。
お店の入り口には猫ちゃんたちの絵がぎっしり。どれも可愛くて癒されます。
なんと、ワンちゃんもお出迎えしてくれました。

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店内に入ると子猫がたくさん。今の時期は野良猫の出産が多く、各所から子猫がやって来るそうです。店長の藍さんにお話を伺いました。
――子猫が多いですね!
藍 生後1カ月〜4カ月までの子猫が5匹。去年の春から初夏にかけて生まれた子が2匹。他にもスタッフの家にも何匹も猫がいて、全て合わせると常に30匹ぐらいいます。
主に板橋区が中心ですが、あちらこちらから連絡があって集まってきています。足立区や埼玉県の戸田市、川崎市などから来た子もいますね。ネットで調べて連絡してくれる人や、お世話になっている動物病院からも連絡がきます。
――こちらのカフェは会員制なんですね。
藍 お客様には年会費500円で会員になってもらっています。現在は4,000人ほどの会員さんがいらっしゃって、応援してもらっています。年に1回500円応援してもらえたらいいなと思って始めました。期限が切れたら、来店時に現金で更新していただく形ですので、一度だけの来店でも大丈夫ですよ。

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――保護猫カフェを始められたきっかけはなんでしょうか?
藍 東日本大震災の後、福島の犬を保護するボランティアとして2年ほど携わりました。福島の犬や猫を東京に連れてきて里親探しなどをしたんですが、ペット不可の賃貸が多くて、すぐに頭打ちになりました。世の中にペットと暮らせる住宅が少ないことを痛感して、ペットと暮らせる物件を専門に扱う不動産屋を立ち上げました。大人の事情で1年後に私は経営から抜けてしまったのですが……。
その頃に板橋区で保護猫カフェを出したいというお話を頂いて……。板橋区の別の場所で、「泊まれる猫カフェ」というキャッチコピーで2016年にオープンしました。

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――お店の名前がINNなのは宿泊施設だからなんですね。
藍 そうです。もともと猫と泊まれる宿泊施設を別の場所で経営していたので、ここも宿泊施設にする予定でした。以前の場所で賃貸契約が切れて、小豆沢に移転してきたのは2019年のことです。実はシャワールームもあって宿泊できるようにしてはあるんですが、猫の出入りが多いので今は宿泊はやっていないです。

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――ボランティアさんは何人ぐらいいるのですか?
藍 スタッフ、裏方さんも含めたら30人ぐらいでしょうか。皆さんそれぞれの特技を生かして助けてくれています。お裁縫ボランティアさんとかお庭ボランティアさんやコンサルボランティアさんなどいらっしゃいます。正規職員を2名雇っていまして、1人は新卒で入ってくれました。あと有償ボランティアも4人います。私自身は完全ボランティアです。

藍さん、サノスケ(中央)とスタッフの皆さん。(C)いぬねこプラス
――これまでに譲渡された猫は何匹ぐらいいるんですか?
藍 累計で207匹ですね。最初の頃は全然でしたが今は年間70匹ぐらいの譲渡数です。里親さんには任意でフェイスブックのグループに入ってもらい、猫自慢をしてもらっています(笑)。
――ありがとうございました。
CAT’S INN TOKYOでは保護猫だけでなく保護犬の譲渡を行なっていることも。気になる方はぜひ足を運んでみてください。

帰りはCAT’S INN TOKYOでご飯をもらっている地域猫ちゃんが見送ってくれました。(C)いぬねこプラス
里親募集型保護猫カフェCAT’S INN TOKYO(キャッツイン東京)
営業時間
13時〜20時(最終入場:19時)
定休日:月曜日
料金
初回会員証500円
1時間1,200円(1ドリンク付き)
延長:15分300円
その他注意事項などはお店のホームページをご覧ください。