迷い犬ゼロへ 犬の「鼻紋」で迷子になった犬を探せるアプリが誕生

2022/06/05 15:00

 「愛犬の迷子」は誰にでも起こり得る話です。何かの拍子に家から飛び出してしまったり、散歩中に逃げ出してしまったり。何日も自宅に帰ってこないと飼い主としては大問題ですよね。

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 現在、そんな迷い犬をゼロにしようとする最新のAI技術を使った取り組みが進んでいます。そのポイントになるのが、指紋ならぬ「鼻紋」です。実は犬の鼻の紋様は一匹ずつ異なるかたちになっているそうで、スマートフォンアプリを使って迷い犬の鼻紋を読み取ることで、AIが登録されている犬の鼻紋と比較して「このワンちゃんはどこの家の子です」と教えてくれるのです。いったいどのように使うのでしょうか?

計10秒の動画と情報登録で、万が一の事態に備えられる!

 東京都のベンチャー企業「S’more(スモア)」が開発を進める、犬の鼻紋をAIで解析して、迷い犬の居場所を飼い主に伝えるスマホアプリ「Nose(ノーズ)ID」。5月21日はテスト版がリリースされたといい、現在はAIの識別精度を上げるため首都圏や関西、九州などで登録頭数を増やしているといいます。

 Nose IDの使い方は簡単。まず、犬の正面から鼻紋がしっかり確認できる鼻のアップの動画を5秒×2回撮影します。その後「犬の名前」や「誕生日」「性別」などの必須事項のほか、「動物病院」「既往歴」「薬」「性格」といった情報(動物病院以下は任意)を入力すると、登録が完了します。

 登録しておくと、万が一迷子になってしまったときにも犬を保護した人が鼻紋を撮影するだけでシステムが飼い主を特定。飼い主と保護した人は、お互いに個人情報を伏せたままメッセージのやり取りができるようになるといいます。

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 街中の動物病院などでは、「探しています」と迷い犬のポスターを見かけることも少なくありません。こうしたAI技術が進化することで、離れ離れになってしまった飼い主と愛犬が一日も早く再会できるようになるといいですね。

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文=みーさん

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