池田エライザ、あふれる動物愛を語る 映画『ハウ』ヒロイン役

2022/08/12 06:00

撮影:鈴木忍

 8月19日に公開される映画『ハウ』(犬童一心監督)は、ワンと鳴けない保護犬・ハウ(ベック)とちょっぴり気弱な青年・赤西民夫(田中圭)の絆が紡ぐ感動作。

 婚約者にフラれ、人生最悪の時を迎えていた民夫は、上司の勧めで、保護犬の真っ白な大型犬を飼うことに。1人と1匹の絆は次第に深まり、かけがえのない存在となっていきますが、そんなとき、とあるアクシデントからハウは横浜から青森まで運ばれてしまい、民夫と離れ離れになってしまいます。

 白い大型犬が事故死したという情報を受け絶望を感じる民夫が、同僚の足立桃子(池田エライザ)に支えられながら、皆それぞれに悲しみを抱えて生きていることを学んでいく一方、ハウは民夫に会いたい一心で横浜を目指し、その道中でさまざまな悩みを抱えた人々の心を癒していきます。

 この映画で、ハウと別れひどく落ち込む民夫にそっと寄り添うヒロイン・足立桃子役を演じた池田エライザは大の動物好きで動物愛にあふれています。映画撮影中には一度しか会えなかったというベックに再会しツーショットを披露。映画やご自身と動物との関わりなどについて語ってもらいました。

愛猫が闘病中の撮影 思いが「桃子」と重なって

撮影:鈴木忍

――飼っている猫ちゃんは撮影中、難病と闘っていたそうですね

池田エライザ(以下、池田) FIP(猫伝染性腹膜炎)という難しい病気にかかっていて、完治することはなく、寛解(病気による症状や検査異常が消失した状態)に至るまでの間、3カ月間毎日、同じ時間に投薬し続ける必要がありました。最初は投薬も手際が悪くて、おいしいおやつに混ぜたり、それがバレて失敗したり、苦戦していたんです。寛解するまでは体調も万全じゃなくて、ちょうど撮影の期間と重なっていて、自分の生活の延長線上にその芝居の場があるという感じ。うちの猫、大丈夫かなって心配している気持ちで、そのまま桃子も演じていました。

 今は猫も元気にしてくれていて、思い返すと本当に苦しい瞬間だったけれど、こうして作品を通して自分が共感したことをお伝えできたらいいなと思います。

最初は犬を飼うことにあまり乗り気でなかった民夫に「そうあるべき」

――映画『ハウ』では、民夫が最初は犬を飼うことにあまり乗り気ではなかったところから、徐々に絆を深めていく様子が描かれていますよね

池田 そうあるべきだと思います。むしろノリノリで飼う、勢いだけで飼うほうが危ないこともあると思います。責任について考えずに命を預かることのほうが危ないですよね。どのコもそうですが、例えばうちのコの世界は、うちで過ごすかぎり『私』でいっぱいになるわけだから。そのコにとって唯一の家族であり、エンターテイナーであり、下僕でもあるわけだから(笑)。そんな覚悟をもって接しないといけないですよね。

愛猫だけでなく、地域の保護猫や闘病中の猫にも愛情を

――悪徳な繁殖業者もあることについての知識をもった上で、愛猫ちゃんとペットショップで出会ったという池田エライザさん

池田 小さなケージに入れられたまま売れ残って大きくなったのか、とても窮屈そうにしていて、抱っこしても反応がなくて……。「このコはなんでぐったりしているのですか」と聞くと「人見知りちゃんなので」って言われたんです。

 そういう問題じゃなさそうだけど、と気になって毎日通っていると、猫ちゃんの“値段”が半額に。「なんてこと!」と思ってうちでお迎えすることにしました。すぐに病院で調べたらFIPという病気がわかって、「やっぱり人見知りでこんなにぐったりするわけがないじゃないって」

――ハウは保護犬ですが、保護犬や保護猫との関わりはありますか

池田 近所の保護猫カフェおよびシェルターに差し入れを持っていったり、猫ちゃんのシャンプーのお手伝いをしたりしています。

 FIPは投薬に数百万円かかる難病のため、現在は、そのクラウドファンディングの支援もしています。薬が必要な猫ちゃんはまだまだいるだろうなという焦りもありますが、できることからなるべく動物たちに関わっていこうと思っています。

池田エライザ×ベックのツーショット写真は2ページ目にも

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