クワガタ・カブトムシ200匹飼い!プロレスラーが本気でハマる昆虫ブリード

2022/08/18 15:00

「昆虫販売で確定申告するくらいには儲かりました」

「いつものポーズをクワガタと一緒にお願いします!」というむちゃぶりにも応えてくれた遠藤選手

──今は手のかからない幼虫の状態で200匹近くいるということですが、これが一気に成虫になったらさすがにお世話が大変じゃないですか?

遠藤:育てた幼虫や成虫の中には販売するものもあるので、全部を最後までお世話するわけではないんです。

──え!遠藤選手が育てたクワガタ・カブトムシが買えるんですか?

遠藤:買えますよ。僕はヤフオクに出したりしてますね。あとは、委託販売という形で昆虫専門店に置かせていただいてます。

──じゃあ遠藤選手のファンの方は推しが育てた昆虫を買えるんですね!

遠藤:大田区にある「Beetleon(ビートロン)」という店に、僕専用の棚を作ってもらっているので、そこに行けば購入できます。実際、お店に虫を置きに行ったときに、たまたまファンの方がいてその場で購入してくれたこともありますよ。

──推しが育てた命を引き取ることができるってすごい!いっそ遠藤選手の写真を付けたらいいんじゃないですか?生産者の顔が見える昆虫的な……。プロレスラーが育てたクワガタなんていったら強そうで購買意欲をくすぐる気がします。

遠藤:確かに。それはアリですね(笑)。

──遠藤選手の飼育したクワガタはいくらで買えるんですか?

遠藤:安いものだと幼虫で300円くらいです。成虫も、今お店に置いてもらっているものだと4000円程度ですね。今後はもう少し種類を増やして価格帯も広げていきたいんですよね。

──やらしい話で恐縮ですが、昆虫販売はどれくらい儲かるものなんですか?

遠藤:去年は確定申告する程度には儲かりました。ちょっと頑張ってヤフオクに出品していたので。ちなみにDDTは副業OKです!

この夏も200匹の我が子たちのために戦います!

昆虫は家族同然だと話す遠藤選手

──そもそもなぜクワガタ・カブトムシを好きになったんですか?

遠藤:幼稚園の頃にテレビで観た特撮ヒーローの『重甲ビーファイター』(95年)がきっかけです。その後、親父が取ってきてくれた本物のミヤマクワガタに触れて、のめり込んでいきました。僕は出身が宮城県の田舎の方なので山も近くにあって、子どもの頃は夏になると昆虫採集に行ってましたね。

──大人になると自由にできるお金が増えますから、趣味がエスカレートしますよね。

遠藤:そうなんですよ!ちょっと金銭感覚が狂うというか……見るだけだと思って昆虫ショップに行っても、気づいたら財布の紐が緩んで諭吉さんが数枚いなくなっていたり(笑)。さっき話したウエストウッディ カズミアエはオスメスのセットで21万しましたよ。でも面白いのが、これがうまく卵を産んで成虫まで育てることができたら、それを販売することができるのでプラスになる可能性があるんです。

──ギャンブル要素がありますね!

遠藤:ありますあります。でも、クワガタやカブトムシで儲けようという考えはやめたほうがいいですね。うまく飼育できないこともザラにありますから。

──土代や餌代はそんなにかからないという話でしたが、生体を買うとなるとそれなりにするんですね。

遠藤:希少なものはやっぱり高いですからね。でも、今は昔に比べたら安く購入できるものも多いので、気軽に飼育を始められると思います。僕が子どもの頃は輸入が解禁されたばかりの時期だったので、今よりも外国産の値段が高かったんですね。例えば、ニジイロクワガタも今だと1000円くらいで購入できますが、初めて日本に入ってきたときは数十万とかしましたから、とてもじゃないけど手が出なかった。輸入解禁になった1999年から20年以上経って、価格もだいぶ変わりました。

──国産も外国産も手軽になったことで、収集の楽しさが広がったんですね。

遠藤:クワガタ・カブトムシは種類によって見た目も全然違います。そこもまた楽しいなと感じます。今日連れてきた2匹は大きい種類ですが、成虫になっても1センチに満たない「オノレクワガタ」という種類のクワガタも飼育してます。昆虫好きの中には体の大きな種類を好む人もいますが、小型でも色合いが綺麗な種類を好きになる人もいるし、好みが分かれるのも面白いんです。

──なんだかプロレスに通ずるものを感じます。ヘビー級の大きな選手も、ジュニアヘビー級の身軽な選手も、どちらも魅力的ですもんね!ちなみに遠藤さんはどういったクワガタ・カブトムシがお好きなんですか?

遠藤:僕は大きさよりも色の綺麗さや、その個体の希少性に惹かれるタイプです。ただ、そういうのは値段が張るんですよね……そのために頑張って身を削ってプロレスを……。

──趣味があるから働けるんですよね!わかります!

遠藤:そうですね。飼育しているクワガタやカブトムシたちは家族なので、家族のために頑張ろうと思えるんです。もう自分ひとりの体じゃないので。

──それでいうと、次は8月20日に大田区総合体育館という大きな会場で大会がありますね。遠藤選手はメインイベントでチャンピオンの樋口和貞選手に挑みますが、意気込みなどを聞きたいなと。

遠藤:え、大会の話!全然用意してなかった!ちょっと今日は虫のことしか頭になくて……(笑)。

──そこをなんとか!プロレスメディアではないですが、ファンの方にも読んでいただいてると思いますので。

遠藤:今、樋口が持っているKO-D無差別級のチャンピオンベルトは僕が自分の意志で手放したベルトなんです。1カ月くらい欠場してしまって、そのタイミングで返上したベルトなので、僕の中では思い入れも強くなっています。樋口は初めてKO-D無差別級のチャンピオンになって、かなりノリに乗ってると思うんですけど、僕は200匹の子どもたちを背負っているので、戦う父親として勝たないといけないなと。

──“戦う父親”……なんだか尊い響きです。めちゃくちゃ応援します!

遠藤:ははは。でも、本当にファンの皆さんのためにも大田区では必ず勝利します!ですので、ぜひ会場に観に来てほしいです。

<インフォメーション>

「WRESTLE PETER PAN 2022」
会場:東京・大田区総合体育館
日時:2022年8月20日(土) 
開場12:30 開始14:00
詳細はこちら

DDT真夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN」が今年も開催。メインイベントは<王者>樋口和貞vs遠藤哲哉<挑戦者>のKO-D無差別級選手権試合!戦う昆虫ブリーダーの活躍に期待せよ!

レッスルユニバースでも独占生中継!

文=いぬねこプラス編集部

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