映画『ハウ』から読み取る、迷子犬を減らすアクション【前編】

2022/09/07 17:00

映画『ハウ』公式Instagram(@haw_movie2022)より

 市役所職員の男性と一匹の保護犬が織りなす人間ドラマを描いた映画『ハウ』が、8月19日から公開中です。ある日、市役所勤めの民夫が上司の勧めで飼うことになったのは真っ白な保護犬。ハウと名付けたその犬と民夫は楽しく暮らしていましたが、とあるアクシデントから離ればなれになってしまいます。民夫は二人が暮らす横浜でハウを探しますが、一方、ハウは遥か798キロ離れた地・青森で民夫の元を目指し、道中さまざまな人と出会っていきます。

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 現実世界のSNSでは連日、迷子の犬を保護した人、迷子になった愛犬を探す人の呟きが溢れています。ある地域では収容される犬の約半数が迷子による保護というデータも。探されていない犬、保護されていない犬も加えると、日本にいる迷子犬の数は膨大です。

 『ハウ』にも迷子犬を探す人、迷子犬と出会う人が数多く登場します。そこで日本から迷子犬を減らすために普段から徹底したいアクションを紹介します。

飼い主編

1. 公共ではリードは必ずつける
 リードは自分の愛犬を守る命綱です。リードは愛犬がほかの人や犬にとびかかるのを制するためだけにあるのではなく、愛犬の命を守るためにあるのだということを忘れないでください。普段どんなにおりこうでおとなしい子だとしても不測の事態は起こります。わき道から自転車が飛び出してきた、ハクビシンに遭遇した、ヒート中の犬が近くにいる、突然大きな音がした、子供たちが投げたボールが目の前で車道に転がっていった……果たしてこれら不測の事態に愛犬はノーリードでもじっとそばで動かないと断言できるでしょうか?

2. 迷子札やマイクロチップを装着する
 愛犬を見つけてくれた人がわかるよう、飼い主の連絡先を犬の首輪やハーネスに明記したり迷子札を装着しましょう。マイクロチップもブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫については義務化が決定しましたが、普及はまだ先です。犬を飼ったことがない人が迷子犬を保護した場合はマイクロチップに思いが至らないこともあるでしょう。そのため、マイクロチップがある場合も首輪やハーネスには連絡先を記した方がより安心です。また、愛犬の登録申請の際に発行される鑑札や狂犬病の注射済票を一緒に装着してもいいでしょう。刻印してある固有番号は、登録された飼い主が分かるようになっているので、もし迷子になって日本全国どこで保護された場合でも、飼い主に連絡が来るようになっています。

3.犬の環境に注意する
 犬に限らず、ほとんどの動物は大きな音が苦手です。雷や花火などでパニックになって迷子にならないようにドアや門、ケージに隙間はないか注意してください。頭がなんとか通れば抜け出ることは可能なので、気を付けましょう。首輪やリード、鎖の留め具に不備はないか、錆びたり綻びがあったりゆるんではいないかも毎日チェックしましょう。「毎日チェック」というと面倒に思うかもしれませんが、散歩の直前に確認することを飼い主のルーティンとして習慣づけてしまえば苦になりません。

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