巻き毛の猫種、3大レックスを紹介 気を付けたいポイントも【獣医師監修】

2022/09/14 15:00

 被毛が特徴的な巻き毛の血統では名前の中に“レックス”とつく猫種がいくつかあります。この“レックス”とは遺伝的な専門用語で巻き毛を意味することから付けられました。今回はそんな巻き毛猫の中で代表格でもあるセルカーク、コーニッシュ、デボンの「3大レックス」と呼ばれる猫種についてご紹介します。

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セルカークレックス

GettyImagesより

 羊の服を着た猫とも言われるようにモコモコとした巻き毛もつ猫種です。起源となったのは1987年にアメリカ・モンタナ州で見つかった突然変異で被毛がカールした猫だったと言われています。その後、ペルシャなど他の猫種との交配が進められ1994年にセルカークレックスとして公認されました。名前の“セルカーク”は起源となる猫が1987年に見つかった場所がセルカーク山脈の近くだったことに由来すると言われています。

コーニッシュレックス

GettyImagesより

 セルカークレックスの被毛とは少し異なり、パンチパーマをかけたような短い巻き毛で大きな耳と小顔が特徴的な猫種です。他のレックスと違い被毛が短いので温度管理には注意が必要です。1950年、イギリス・コーンウォール州で飼われていた猫が出産した突然変異で短い巻き毛の子猫が起源と言われています。その後、交配が進められていましたが一時は消滅の危機に陥り、それを乗り越えて今日ではコーニッシュレックスとして公認されています。コーニッシュという名前はもちろん起源となった子猫が生まれたコーンウォール州に由来しています。

デボンレックス

GettyImagesより

 大きな耳、小顔で巻き毛という個性的な見た目、いたずら好きな性格から“妖精”と称されることもある可愛い猫種です。同じく小顔であるコーニッシュレックスとは毛質が異なり、デボンレックスは巻き具合が少し緩めです。起源はその名前の由来でもある1960年にイギリス・デボン州で見つかった猫と言われており、コーニッシュレックスとは異なる血統になります。

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レックスで気を付けたいポイント

 巻き毛であるレックスの猫種の特徴としてカールした抜け毛が体に残りやすく絡まってしまうことがあります。毛が絡まり、大きな毛玉になると通気性が悪くなり皮膚病の温床にもなるため定期的なブラッシングが大切です。また、皮脂の分泌も多い傾向にあり、過剰な皮脂は脂漏性皮膚炎や真菌感染を引き起こす原因になります。皮膚や被毛のベタつきをみて、しっかりとシャンプーをしてあげましょう。

 コーニッシュやデボンの様な大きな耳が特徴的な猫種では耳の中に汚れが溜まりやすい傾向があります。これは外耳炎の要因になることもあるので普段からよく耳を観察して汚れが目立つようであれば優しく拭き取ってあげましょう。

文=長谷川諒

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