アメリカンショートヘア、毛色や気を付けたい病気は?【獣医師監修】

2022/10/25 20:00

GettyImagesより

 “アメショ”の愛称でも知られ、昔から猫の血統種の王道でもあるアメリカンショートヘア。アメショと聞くだけであのシルバーの毛色のクラシックタビーを想像する方も多いのではないでしょうか。

 その人気は高く、今も昔も流行にあまり左右されず日本国内でもその飼育頭数は常にトップクラスの猫種です。今回はそんな人気者、アメリカンショートヘアについて解説します。

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アメショってこんな猫

 筋肉質で比較的大きな体格を持つ子も多い中型種です。他の猫種と比べると頭は大きめでふっくらとした頬がなんとも愛らしい顔をしています。毛色も豊富でこれぞアメショとされるシルバーのクラシックタビーをはじめ、ブラック、ホワイト、フォーン、レッドなどのソリッドも人気です。ショートヘアというだけあってその毛の長さは短く、毛質はやや硬めです。

 短毛種なのでそこまで頻繁にシャンプーなどのグルーミングをする必要はありませんが、抜け毛を減らすためにも定期的にブラッシングはしてあげましょう。他の猫種同様に特に換毛期には毛玉防止のため念入りにした方がよさそうですね。

海を渡ったアメショ

 アメリカンショートヘアの祖先はイギリス原産のブリティッシュショートヘアにルーツをもつとされ、17世紀になるとイギリスから新天地であるアメリカ大陸へ移民をしたピューリタンたちと共にメイフラワー号で海を渡り、その後アメリカに土着しました。メイフラワー号での船中やアメリカ大陸に渡った当初は人々の生活を妨げるネズミやヘビなどの害獣を駆除する実用的な働きもしていましたが、近代化に伴って徐々に愛玩用の地位を築き上げ、今では王道猫種となっています。

 かつては国内という意味のドメスティックという名前が冠せられた“ドメスティックショートヘア”という名前で親しまれていましたが1965年からは今のアメリカンショートヘアと名付けられました。

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アメショで気をつけたいポイント

 歴史の中で異種猫との交配が進められたこともあり、比較的丈夫な猫種です。先天的に遺伝する病気もそこまで多くないと言われていますが、肥大型心筋症や多発性嚢胞腎には注意が必要です。また、呼吸器系の病気に弱い面があり、喘息や気管支炎、肺炎、肺腫瘍のリスクは他の血統種よりも高いと報告されています。

 おうちで飼うにあたっては活発かつ好奇心旺盛な性格で運動量も多いため、広めの生活空間で十分に上下運動できる環境が望ましいですね。

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文=長谷川諒

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