ブリティッシュショートヘアってどんな猫？歴史や特徴は？【獣医師監修】

pixabayより

　性格がとても穏やかで知能も高く、そのずんぐりむっくりとしたフォルムで世界中から愛されている猫種、ブリティッシュショートヘア。その知能の高さからテレビなどのメディアでもよく起用されることもあり、日本国内でも人気が高い猫種のひとつです。今回はそんなイギリスの歴史ある猫種であるブリティッシュショートヘアについて解説します！

アメリカンショートヘアってどんな猫？

ブリティッシュショートヘアってこんな猫

　筋肉質でがっちり体型な子が多く、顔や体全体に丸みがあるのが特徴、中には体重が8kgほどになる個体もいる中型〜大型の猫種です。
その体格に加えて、足や尻尾は短めなのでどこかずんぐりむっくりした見た目が愛らしいという声も多いとか。一方で落ち着いた性格の子が多く、知能も高く自立心が強いのでどこか大人びた印象を持つ猫種でもあります。毛色は日本国内では圧倒的にブルーのソリッドが多いですが、ブラック、ホワイト、ベージュ、レッドなど毛色のバリエーションも様々。パターンもソリッドの子が多いですが、バイカラーやタビーの子もいるので本当に多種多様です。短毛種なのでそこまで頻繁にシャンプーなどのグルーミングをする必要はありませんが、抜け毛を減らすためにも定期的にはブラッシングしてあげましょう。

イギリスの歴史とともにある猫

　名前に「イギリス人の」「イギリスの」を意味する“ブリティッシュ”を冠するようにイギリス原産の猫種で長い歴史があります。イギリスの歴史とともに人々と生活をしてきたブリティッシュショートヘアは最古の猫種の１つとも言われていますその起源は西暦43年にイギリスに侵攻したローマ帝国により持ち込まれたとされる説が有力です。

　かつてはネズミなどの害獣を駆除するワーキングキャットとして活躍しましたが、長い歴史の中で愛玩動物となり盛んにブリーディングが行われ今日に至ります。

　また、そのブリーディングの中で被毛が長い“ブリティッシュロングヘア”と呼ばれるタイプも生まれ、アメリカの猫種登録機関であるTICAではショートヘアとは別の猫種として登録をされています。

気をつけたいポイント

　ブリティッシュショートヘアは基本的に丈夫な猫種と言われていますが、血統種の遺伝病である肥大型心筋症には注意が必要です。また、普段の生活からの運動量が多くないこともあり、肥満になりやすいので一層気を付けましょう。日頃から食べ過ぎに注意してよく遊んで運動をさせてあげることが大切です。

巻き毛の猫種、3大レックスを紹介

ミキ・亜生が愛猫の病院行きを断念したハプニング

文＝長谷川諒