スコティッシュフォールドの投稿一覧
特徴
スコティッシュフォールドは“垂れ耳”や“折れ耳”とも呼ばれるその耳が特徴的で可愛らしく人気の猫種です。この猫種には垂れ耳しかいないと思われがちですが垂れ耳が生まれてくる確率は30〜50%とも言われ、実は“立ち耳”の方が多いのです。体格は標準的なイエネコと同じくらいで3〜5kg程度の大きさまで成長すると言われています。毛の特徴は様々で、長さは短毛種から長毛種まで、色はレッド、ブルー、クリーム、ホワイトなど多岐に渡りますが日本国内ではレッドタビーが比較的多く見られます。その性格は温厚で人懐っこく、飼育しやすい猫種とも言われています。
歴史
スコティッシュフォールドの起源は1961年にスコットランドで羊飼いが発見した耳が折り畳まれた1匹の白い猫だったと言われています。この特徴的な耳の形状は子孫に受け継がれ、現在の多くのスコティッシュフォールドはこの1匹から始まったと考えられています。
気を付けたい病気
その特徴的な耳の形状から耳には注意が必要です。猫は外耳炎などの耳の病気になりにくいと言われていますが、垂れ耳の個体では他の猫種と比べ耳道が狭いため蒸れやすく汚れが溜まりやすい傾向にあります。そういった耳では細菌や真菌(カビ)が繁殖する温床になりやすく、外耳炎を発症しやすいので日々耳の様子をチェックしてあげましょう。頻繁に耳を掻く様子や犬のようにブルブルと頭を振る様子、耳近辺の赤みや脱毛がある場合は痒みや違和感を感じているかもしれません。またいつもと匂いや耳垢の色が違う場合も要注意です。
もう1つの気をつけたいポイントとして、関節にも注意したいところです。この猫種は骨や軟骨に異常を起こす遺伝性疾患である骨軟骨異形成症を発症しやすいことが知られています。手首や足首の関節に骨瘤と呼ばれる大きなコブが形成される病気で、進行すると痛みにより歩き方が不自然になったり、足を引きずって歩くようになります。垂れ耳自体がこの軟骨の異形成によるものですので、耳が垂れている個体では関節にも症状が現れてしまいます。一方で立ち耳の個体では発症しづらいもしくは軽度と言われていますが、症状が目立たない軽症でも痛みを感じてあまり走らなくなったり、ジャンプすることを嫌がるようになることがあるので日々の様子をよく見てあげましょう。